
Appleは、「iPhone — App Store Privacy」(プライバシー)、「iPhone — iMessage Encryption」(暗号化)、「iPhone — Material Recycling」(リサイクル)の3つの取り組みにそれぞれ焦点を当てた短い動画を3本公開した。
この新しいPR動画は、世界中で進行中の「That’s iPhone」マーケティングキャンペーンの一環として公開されている。
iPhone — App Store Privacy(App Storeのプライバシー)
「すべてのアプリは、マルウェアをApp Storeから排除するために見直されます」
「プライバシー」に関する取り組みを紹介する動画は、App Storeにマルウェアがない状態を維持するため、ストアに提出される一つひとつのアプリが審査されているという事実を、シンプルなテキストとモーションを使って巧みに表現している。
先日、厳格なApp Storeのアプリ審査のリアルな舞台裏が米メディアCNBCの取材で明らかになったばかりで、Apple社員がすべてのアプリを手動で確認し、最終的にはトップのフィル・シラー副社長によって審査される体系が構築されていることがわかった。
iPhone — iMessage Encryption(iMessageの暗号化)
「メッセージはあなたの会話を暗号化し保護します、プライバシーが重要だからです」
「暗号化」がテーマの動画は、ユーザーのプライバシーを守るため、AppleのメッセージングサービスiMessageで送られるメッセージが暗号化されているという事実を淡々と説明している。
iMessageにはエンドツーエンドの暗号化が使用されており、会話内容をAppleが解読できないようになっている。
Appleは5月上旬にもiMessageのプライバシーを強調するコミカルな広告動画を公開したばかりだ。
iPhone — Material Recycling(iPhoneのリサイクル)
「AppleはiPhoneの最も小さい部分さえもリサイクルしています」
「リサイクル」に関する取り組みに焦点を当てた動画は、AppleがiPhoneの最も小さいパーツでさえもリサイクルしているという事実を簡潔に伝える内容となっている。iPhoneに使用されている物質のひとつであるタングステンにいたっては、0.83グラムでも回収している、と記されている。
しかしながら今年の4月に、「iPhoneを探す」をオンにすると自動的に有効になるアクティベーションロックのせいで、多くのリユース可能なiPhoneが廃棄処分されていることが米消費団体の調査で明らかになった。
リサイクルよりも先にくるのがリユースであり、デバイスが廃棄される前に別のユーザーに使用されるほうがより環境保全につながる。
AppleのワイヤレスイヤホンAirPodsのバッテリーが交換不可能な点についても疑問の声が上がっている。AirPodsのバッテリー寿命が来てリサイクルに出しても、ペンチなどの工具を使って人間の手によって処理されなければならないため、リサイクル費用が再生材料の価値よりも高くつくことがわかっている。