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オールフラッシュストレージとは?導入に際して気を付けるべきこと

オールフラッシュストレージとは?導入に際して気を付けるべきこと

オールフラッシュストレージとは

簡単に言えばSSDを連結した記憶装置だ。
フラッシュデバイスと呼ばれる不揮発性のメモリによって構成されたストレージである。

HDDとは異なり稼動部分が存在しないフラッシュデバイスは、電気的なプログラムによって高速な読み書きを実現する点が特長だ。そのため、従来とは比較にならないほど高速な性能を実現することができるようになった。

SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)とは、フラッシュメモリのみで構成された記憶装置だ。フラッシュメモリは「セル」と呼ばれる部分に電子をためることで、情報の記録を可能にする技術だ。円盤状のハードディスクに読み書きを行うHDDに比べて動作速度が速く、かつ安定したデータ保管が可能になるHDDよりも高価で、大容量化が進んでいないという印象を持っている。

その一方で、さまざまな企業課題を解決する手段として注目されており、多くの企業で採用が進んでいる。ただし、大容量化が進んでいないSSDでは、シンプルかつ大容量なストレージ環境を構築することが難しいとされ、それが課題とされていた。

そこで注目されたのがオールフラッシュストレージだ。SSDを連結させることで大容量化を実現し、かつSSDとしての動作速度や高い安定などのメリットは維持している。このため、近年最も注目されているITインフラ技術の一つであり、企業用途の採用が増えてきている。

オールフラッシュストレージを構成するフラッシュデバイスとは

ここ数年でストレージ市場に大きな変化が起きている。数年前までストレージを構成するデバイスはHDDが中心であったが、フラッシュデバイスが一気にHDDに取って代わろうとする勢いを見せているのである。なぜストレージの変革が進んでいるのか・・・。それはITシステム全体の性能向上と深い関係がある。

変革の背景には、製品や技術の革新によりエンタープライズシステムの性能が底上げされ、HDD で構成されたストレージが性能面においてのボトルネックとなってしまった点が挙げられる。2000年におけるCPU、ネットワーク、HDDの性能をそれぞれ“1”とした場合、2015年の時点でネットワークは50倍以上、CPUは200倍以上の性能向上を遂げている。これに対してHDDの性能向上は数倍程度にとどまっており、HDD の性能とネットワークやCPUとの格差が拡大する一方なのだ。

CPUやネットワークの速度にHDDが追従するためには、デバイスの搭載本数を増やして並列処理することで性能差を埋めるしかなく、コスト効率は非常に悪くなってしまう。そこで HDD で構成されたストレージに代わって、フラッシュデバイスで構成されたがオールフラッシュストレージが脚光を浴びている。

オールフラッシュストレージを導入する際に気を付けるべきこと

■オールフラッシュストレージを導入することでの効果を測定する

まず大切なことは、オールフラッシュストレージを導入することで、自社にどのような効果が生じるかを知ることだ。流行りだから、企業課題を解決するからと安易な考えで導入してしまうと、組織にとってミスマッチなストレージ環境を構築してしまう可能性がある。このため、まず現状を把握して、オールフラッシュストレージ導入がどれほどの効果を持つかを知ろう。

そのためには、現状を可視化することから始めます。現在のストレージ環境を整理して、どこに問題があって、どうすれば解決できるのかを考える。その上でオールフラッシュストレージを導入すると、環境がどう変化するかを予測すれば、自社の導入ニーズを見極めることができるだろう。

■正しい基準を持ってオールフラッシュストレージ製品を選定する

オールフラッシュストレージ導入後の問題の中で最も多いのが、製品自体に起因するものだ。容量の増減が難しいことや、データ保護機能が不十分なことも、選定時の基準が甘かったために起きる問題だと言える。

こうした問題を回避するためには、やはり正しい製品選定が必要だ。そのための基準を明確に設定して、自社にとって最適なオールフラッシュストレージ製品を選ばなければならない。

■製品だけでなく、ストレージベンダーやSIerも評価する

初めてオールフラッシュストレージを導入する企業にとって大切なことが、ストレージベンダーやSIerのサポートを逐一受けることだ。製品に対する疑問や問題が発生したら、すぐにサポートに連絡し、迅速に対処してもらう必要がある。ちなみにこうした顧客サポートはストレージベンダーやSIerにとっての義務だ。

しかし、そうしたサポートを十分に受けられていないという企業が後を絶ちない。ストレージベンダーやSIerによるサポートが導入時の必要最低限のものだけで、導入後の運用サポートがないのだ。

このため、導入企業はオールフラッシュストレージ製品を正しく選ぶだけでなく、それを提供するストレージベンダーやSIerのサポート体制を評価する必要がある。

■入念な事前検証と導入後の運用計画を立てる

オールフラッシュストレージの注目度が急上昇し、かつ低コスト化が進んだことで、場当たりな導入を行う企業が増加しました。しかし、その結果起きるのが、先に紹介した問題が発生することだ。これでは、お世辞にも成功導入とは言えない。

さらに、オールフラッシュストレージとは本来、企業が抱えるストレージ環境問題を解決するための製品なので、せっかく導入したにもかかわらず効果が得られないのは非常に残念なことだ。

本稿を読まれている皆さんにはそうした失敗を避けるためにも、導入前の入念な事前検証を行い、導入後の運用計画をしっかりと立てていただきたいと思う。

事前検証ではオールフラッシュストレージが「自社にフィットする製品かどうか?」をシビアな目線で判断し、かつ既存ストレージシステムとの連携性を確認します。結果として効果があると判断すれば、ここで初めて導入に踏み切る。

導入後の運用計画は何よりも重要だ。特に、オールフラッシュストレージをいきなり組織全体に適用するのではなく、スモールスタートで少しずつ定着させていくための、細かな運用計画立案が大切だ。

すべてのエンタープライズユーザにオールフラッシュのストレージを

ますます負荷が増大するシステムのストレージボトルネックの解消に、高性能でHDD並みの容量単価を実現した新世代オールフラッシュストレージを検討されてはいかがだろう。

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